長年、自作のハンドメイドルアーだけ
で海に川に様々なターゲットを釣ってきました。
それらの経験を元に思い出に残るルアー達を選りすぐり
製作しております。
ご案内
制作方法や注意点について簡単にまとめてみました。ご購入の参考になさってください。
ステンレス線フレーム をバルサ材で挟み込む一般的なバルサルアーの製作方法をとっております。フレームの各アイは捻ることで強度がアップしており、エポキシ樹脂で固めること防水性を高めております。
顔の部分は1本1本丁寧にエラ彫りをし、サンドペーパーで整形した後目止めをして2液ウレタンで下地コーティングをします。ミノーのリップはこの段階で取り付けてしまいます。
”HC2システム”とは、テイルフックを腹側に移動してテイルには代わりに横向きの薄いフィンを取り付けた形状をしたルアーで、シーバス用や10cm以上のルアーの一部に採用しております。
テイルフックがついた同じルアーに比べて飛行が安定するので後方ウエイトを入れない固定式ウエイトでもまずまずの飛距離を出すことができます(重心移動システムには劣ります)。
魚種によってはフッキング率・キャッチ率も上がり、更にはアクションのレスポンスも向上しておりますのでバルサ材の特長をより生かすことができております。
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箔貼りは、現在銀箔仕上げが中心となっております。銀箔は、1万分の2mmの薄手のものを使用しております。貼り方は、ブランクに直接貼る場合とウロコ模様を転写したアルミの上に銀箔を重ねた当工房独自の方法を使い分けております。
後者は薄手の銀箔特有の細かい皺と立体感のウロコ模様が相まって本物のベイト感がでることから2度手間になりますが、こちらの貼り方をメインにしております。
* 銀箔ルアーのご注意
最新の製法では変色防止の効果のある塗料を塗布しておりますので基本的には問題ないですが、それでも長時間日光にさらし続けると銀焼けで変色(* 個体差があります)する場合がございますので保管は涼しい暗所にて行ってください。
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上塗りは、2液ウレタンをカラーリングを挟みながら何重にも吹き付けております。コーティング材には一長一短ありますが、2液ウレタンは耐候性に優れている・硬度が高い・塗膜がきれいといった特長があります。
最終コーティングのあと自作アイと取り付けて完成となります。
(2017年の作品から顔の左側の部分に少し見づらいかもしれませんがサインを描いております。)
完成したルアーは、硬化に十分な期間をおいた後、テストフックを着けてスイムチェックを行い、ある程度のスピードでまっすぐ泳ぐように調整しております。ただ、小型ミノーはお使いのフックによっては微調整が必要になる場合がございます。
一本一本丁寧に手間をかけて製作しておりますが、商品には多少のばらつきや細かいミスがどうしても生じてしまいます。ハンドメイドの特性をご理解のうえご検討いただければ幸いです。
(* 最終更新日 2022年 9月18日)